エレカシ

歌いながら死んじゃうんじゃないかと思って怖かった。(エレカシ宮本さんの話)

 

昔、エレカシのファンになったばかりのころ。

ライブDVDで宮本さんが歌う姿を見て、この人歌いながら死んじゃうんじゃないか…と怖くなった。

なんだかあまりにもすごくて、衝撃で。
こういう人はきっと薄命だろう…と感じて、宮本さんの姿を見ながら部屋でひとり泣きそうになっていた。

まるで戦争に向かう人のように、華々しく散ってやるというような、そのときの勢いで突っ走って手の届かない場所へ行ってしまいそうな。
そうなってもかまわないと宮本さん自身も思っていそうな危うさが漂っていて。

宮本さんの歌う姿を見るたび、その不安が抜けなくて怖かった。
いつか本当に死んでしまったらどうしようと…。

でも、宮本さんをどんどん知っていくうちに、それは杞憂だということが分かった。

私が思っているよりずっと宮本さんは生きることに対する執着心が強くて、もっとずっと自分を大切にしていて、ちゃんと前向きに地に足を着けて生きている人だった。

テレビやラジオや雑誌で、「80歳まで歌う」とか「150歳まで生きる」とか「少しでも長生きしたい」とかいう宮本さんの言葉を聞いて、ものすごくホッとして胸を撫でおろした。

そのうちタバコもやめて、宮本さんはもっと健康的になった。
タバコはまぁ歌手として喉を大事にしたい思いがあったのだろうけど、他にも「早寝早起きをするようになった」とか「食品添加物を気にするようになった」とか、どんどん健康志向が高まっていき、この頃には私ももう当初感じていたような怖さや不安はなくなっていた。

そうか、みやじがこんなに生きることに前向きなら、私も安心してファンをやっていられるなと、気持ちが落ち着いた。

あんなに死にそうに見えた宮本さんは、少しでも長生きしようと 食品添加物を気にしながらごはんを食べたり早寝早起きをしたり、いろんな仕事にチャレンジしたり、もっと売れたい!とチャートを気にしたり、負けるもんかと若いバンドにも対抗意識を燃やしたりして、ものすごくポジティブに生きている。
それがとてもうれしい。

私みたいなファンが全国に大勢いて、それぞれの場所で今日も不器用に目の前の現実と戦っているんだろう。
みんなの胸の中に宮本さんがいて、日々鼓舞してくれたり叱ってくれたりするんだろう。
私の中のみやじのように。

***

なんだかいろんなことがいとおしく感じる今日このごろ。
花や、ペットや、音楽や、家族や…
そんないとおしいものが私のまわりに存在してくれる幸せを感じる。

人生は永遠じゃないから、いつかこれらはすべて失われていくんだなと思う。
だから今の幸せを大切に慈しんで生きていきたい。

 


エレファントカシマシ 2009年10月24,25日 日比谷野外音楽堂(完全初回限定盤) [DVD]

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