東京ステーションギャラリーで12月3日までやっていた「シャガール 三次元の世界」の企画展へ行ってきました。
シャガール好きの私ですが、シャガール展を見に行くのは今回が初。
今回のテーマは「平面と立体の境界」ということで、シャガールの絵画・彫刻・陶器が170点も展示されていました。
シャガールは彫刻も制作していた!
これまでシャガールの作品は絵画しか見たことのなかった私。
シャガールが彫刻を作っていたなんて、初めて知りました。
今回の企画展では、シャガールの絵画の隣に同じテーマの彫刻が置かれていたりして、まさに同じ作品の平面と立体を同時に堪能できるという、何とも素晴らしい内容でした。
素人の正直な感想を述べると、シャガールの彫刻は、彫りも色付けも「これまだ未完成なのかな?」と思ってしまうような作品が多かったです。
例えば、ある箇所はとてもこだわって繊細に彫られているのに、ある個所はただ線に沿って彫刻刀で真っすぐ彫っただけ、みたいになっていたり。
きっとそれにも何かシャガール独特のセンスが込められているのだと思うけれど。
でも、大好きなシャガールの絵が立体になって目の前にドーンと存在していることに感動してしまって、絵画より彫刻から目が離せなかったです。
立体の存在感ってすごい!
だって、すぐ目の前にあるんですもん。
その気になればすぐ触れるんです。
なんてリアル。
もちろん絵画も素敵でした
絵画もたくさん堪能してきました。
私は、「シャガールブルー」と呼ばれるシャガールの絵ならではの深く味わいのあるブルーがとても好きで、複製画も持っているんですが、今回もシャガールブルーの絵を見るのを楽しみにしていました。
でも、今回の展示でブルーよりもひときわ目を引いたのが、赤色です。
たまたま赤をあしらった絵が多かったのかもしれませんが、とにかく印象的な赤でした。そういえば、緑も印象に残ってますねぇ。緑もとてもキレイでした。
シャガールの絵って、重力を感じさせない独特のふわふわ感と、脈絡なく登場するロバや牛や魚や鳥などの動物たちが不思議な世界観を作り出していますよね。
あの訳の分からなさが不気味な雰囲気を醸し出していて、ただメルヘンとか幻想的とかいう言葉では片づけられない魅力を感じます。
特に私は花嫁と花束が登場する絵が好きで、シャガールブルーの中に浮かぶ花嫁と花束、そしてそれらと一緒に空にふわふわと浮かぶ動物たちが作るあの雰囲気がたまらないんですよねぇ。
絵画や彫刻の脇に貼られていた解説から、尋常でないシャガールの愛妻家ぶりが伝わってきて、なんて一途で純粋な人だったんだろうか…と溜め息が。
愛妻家なのは以前から知ってましたが、あらためて本物の絵を前にして彼の思いを反芻すると胸にズーンとくるものがありました。
初めての東京ステーションギャラリー
美術館自体がとても久しぶりだったんですが、以前はよく色んな展示会に足を運んでいました。
でも「東京ステーションギャラリー」に来たのは初めて。
本当に東京駅の中にあるんですね!
↑これは東京駅の屋根部分
中はちょっとこじんまりとしていて、土日の混んでいる日だったら少し見づらいかもしれないなぁと思いました。
私が行ったのは平日でしたが、それでも人気の展示の前は人だかりで見づらい場所があったので。
でも駅から出る必要がないので、雨が降っても濡れずに行かれるのは非常に便利です。
この日わたしは展示を見たあとそのままホームに引き返し、トンボ帰りでした。
サクッと行って帰って来れたのでとても楽ちんでした^^
ちなみに、以前も載せた気がしますけど、私が持っているシャガールの複製画はこちら↓
これは花嫁が描かれてないんですけどね。
この浮遊感とシャガールブルーがなんとも魅惑的です。
リビングに飾ってあるんですが、子どもたちには「怖い」と不評です^^;
それではまた!
歩子さん こんにちは
シャガールがお好きなんですね。
静謐なシャガールブルーの美しさが描かれているものたちを不思議な祝祭感で包んでいて、観ている自分も祝福されているような気持ちになります。
彫刻作品のことは私も知りませんでした。
そして作品展は3日までだったんですね。地方在住の私は毎月1回は仕事で東京駅を利用してるのに知らなかったです。
いつかニースのシャガール美術館に行ってみたいな。
ひよとんさん♪
そうなんです、数年前に突如としてシャガールに魅せられてしまいました。
それまでは印象派などの風景画が好きだったんですが。
あぁ、祝祭感っていう言葉がしっくりきますね。
なんでしょうね、愛の深い人ですよね。
彫刻にはびっくりでした。
シャガールの絵が立体になってる!!と、いちいち感動してました(笑)
シャガール美術館、私も行ってみたいなぁ。
死ぬまでの間に、シャガール美術館とオランジュリー美術館(睡蓮の間が目当て)とモネの家&庭園に行くのが夢です^^