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「川瀬巴水 ―生誕130年記念展―」 大田区立郷土博物館

 

大田区立郷土博物館で開催されている「川瀬巴水展」
3月2日まで、ということで、慌てて行って来た。

最初、サイトで詳細を確認していたら、郷土博物館のサイトは大田区のホームページの中にあるのね。
一日で効率よくあちこち回りたいもんだから、もちろん念入りにアクセスを調べたつもりだったんだけど、何を勘違いしたのか、郷土博物館は大田区役所の敷地内かすぐ近くだと思い込んでしまい、まず朝一で区役所のある蒲田へ行ってしまった。

区役所に行き、郷土博物館の場所を探すも、まったく影も形もなく……。
急いでるのに…!と焦って、受付のお姉さんに尋ねたら、なんと!博物館はここではなく西馬込にあるというΣ(゚Д゚)

聞いたら、都営浅草線とかバスとか言っているので、めんどくさいな~と思い、iPhoneのマップで検索したら徒歩45分とのこと、歩いて行くことに決めた。

普段からウォーキングで鍛えてるし、45分なんてワケないと思っていたけど、それはとんでもない誤算だった……。

荷物を抱えヒールのあるブーツを履いた身に、45分の道のり、それも坂多し!
風の冷たい朝に、背中を伝う汗。
風邪でも引いたらどうしようとイライラしながらの道中。
後から来るバスに何台も追い抜かれ……
博物館に着いた時には文字通りヘトヘト。
まだ朝10時なのに、この疲労感…(;´Д`)
しょっぱなからこのダメージに気分もダダ下がり。

だけど、展示が本当にもう、想像以上に素晴らしかったのです✨

郷土博物館

なんと、入場料がタダ。
の割に、内容が濃くて素晴らしい!

私はこの方の絵は大好きなのだけど、人物についての知識はまるで白紙の状態で。
生い立ちから、どのようにしてこんな素晴らしい版画を生み出すことになっていったかの経緯が細かく展示されており、病弱だったことや、一人立ちするまでには紆余曲折さまざまなことがあったことを知り。。
家業を継ぐことを期待する家族と、自分のやりたいことの狭間で、ずいぶんと悩み多き人生を送って来た方のようだ。

私がこの人の版画に興味を持ったきっかけは、「荒川の月」という絵。
赤羽の風景だ。

※参照元:gensun.org

川瀬巴水 『荒川の月(赤羽)』

この絵に魅せられて以来、川瀬巴水の絵に夢中になってしまい、とうとう版画集も買った。
なので、今回の展示もどうしても見に来たかったのだ。

版画はどれも本当に素晴らしかった。
写生のノートが版画の上に一緒に展示されているんだけど、その写生がまたすごくて。
そっちが欲しいと思ってしまうくらい。

上野の五重塔もあった。
箱根の富士屋ホテルも。
ただし、富士屋ホテルはどうやらホテル側に頼まれて描いたようで(ホテルの営業パンフ用?)、
芸術を目的とした作品では無い、と本人おっしゃっていたモヨウ。(注釈あり)
こんな面からも、やはり作品への愛やこだわりを強く感じる。
芸術にたずさわる人はみんな同じか。

タダでこんなに見せてもらっちゃっていいの?というくらい充実した内容に大満足!

8枚セットのポストカードもたったの400円。

置いてあったチラシによると、横浜高島屋でも展覧会を開催するらしい。
なんだ、横浜でやるならわざわざここまで来ること無かったか……と思ったけど、何よりタダでこれだけ見応えのある作品が見られたのだから、やっぱり来て良かった✨

横浜の展示ももちろん見に行く。
そっちはもう少しグッズがあるかな。
少し大判のポスターが欲しいよ。
部屋に飾りたい。

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