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日記

昔の記憶

今日、唐突にものすごく昔の記憶を思い出した。
4歳か5歳の頃の。
私の通っていた保育園はお寺の敷地内にあって、
園長先生はお坊さんだった。
そして、カリキュラムに「座禅」があり、
園児は全員週に何回か座禅を組まされた。

座布団に座って目をつむりじっとしている。
木の棒(あれ何て言うんだろ?)を持った先生が園児たちの間をゆっくりゆっくり歩く。
近くに来ると緊張で体がこわばったものだ。

ある時、座禅が終わり皆が目を開けたとき、
「上手に出来た子にはこのお札が置いてあります」と、
先生が手に持ったお札を皆に見せた。
お札と言っても、プラスチックの楕円形のよく見る黄色いネームプレートだった。
私の座布団のはじっこにそのプレートが置いてあった。
手に持って見てると、近くの女の子が「置いてあったの?」と言い、私はコクッと頷いた。
お札が置いてあったのは確かほんの数人で、すごくうれしかったのだ。

そんな、何十年も思い出すことの無かった消えかけた記憶を、
とつぜんこんなに鮮やかに思い出すなんて。
お札の形や色、先生や友達の言葉、自分の感情。

不思議なことがあるもんだ。

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