つつがなく

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エレカシが大好きな2児の母。エレカシの話題を中心に、日々のこと、趣味のこと、音楽のことなどを書いています。

エレカシが世間になかなか受け入れられない理由



エレカシが世間になかなか受け入れられない理由。
それはやっぱり、エレカシというバンドの持つ、あの ‟普通でない” 、 もしくは “異質” とも取れるような共感を寄せ付けないスタイル、そして見ている者をハラハラさせるような緊張感漂う宮本さんの存在だろうと思う。

世間に受け入れられる曲を作ろうとしないから売り上げは散々で、 ついにレコード会社から契約を切られ、所属事務所も解散し、収入を絶たれ八方塞りだった頃、 世間で売れていたミスチルや小沢健二、ユニコーンを聴きまくったという宮本さん。

結局、聴いてもらえなければ意味が無い、売れなければ活動を続けることすら出来ない、ということを思い知る。

そして、聴き手の存在を意識して作った「悲しみの果て」や「今宵の月のように」がヒットし、 メジャーの仲間入りを果たしたエレカシだった。

しかしある時、宮本さんはGLAYのライブを見て衝撃を受け、3日間寝込んでしまったそうだ。  


「俺はGLAYを見てですね、3日間具合が悪くなっちゃったんですよ。『これはどうあがいてもこの方法論で奴らに対抗することは不可能だ、太刀打ちできない!』と。(中略)『自分は間違っていたんだ!』っていう風に思ったから3日間具合が悪くなっちゃったんです」


このときの彼の心情としては、GLAYのやりたいのはラブソングを歌うことで、 彼らは自分たちのやりたいことをステージで一遍の曇りもなくそれはもう堂々とやっている、 なのに自分たちはやりたくもしかしないラブソングを歌っていて、 いったい俺らは何をしているんだ、と落ち込んでしまったそうな。

どこかで読んだんだけど、確かこんな感じだったと思う。

世はポップス主流だったからね、当時は。(今もかな)

エレカシみたいな音楽は「異端」だよね。
エピック期のCDを聴いてると、よくこんな曲をリリースしてもらえたな~と、 レコード会社の寛容ぶりに驚くくらいだもの。

加えてミヤジの存在がまた極めてポップス的で無いというか…。
ライブでお客さんの歓声に対し、「うるせえ!!」
立ち上がって手拍子していると、「勝手に立つんじゃねぇ!!」
ソニーのオーディションで、面接官の質問が気に入らず、 「人が真面目に歌ってるのにその質問の仕方はなんだ!!」とキレた、とか・・・。

ドラムの演奏が気に入らないからと、いきなりドラムにマイクを投げ付けたり。
(↑画像見たけどすごい怖かった)

ラジオで女性DJにキレて暴言とか。
(↑音源聞いたけどホント怖かった)


でも、そういった一般的にはあまりいただけない部分も含めて、 彼にはもっともっとたくさんの凄いものがある。
ここで一口にはとても言い表せない。

つくづく思うのは、 この人の人生はきっと激しい苦悩の連続で、 普通の人には想像もつかないくらい深い怒りや悲しみの感情を内に秘めているのだろうということだ。

そういう鬱積した感情が彼の歌にはどす黒く沁み込んでいて、 それでもなお前に進みたい、高みを目指したいと、必死にもがいて錯綜している。

その迷いや苦しみのままに我々の前ですべてを晒してパフォーマンスするその姿に、 観る物はどうしようもなく心を揺さぶられてしまうのだ。

彼の歌う姿に、自分が押し込めていた様々な感情を呼び起こされる。

彼の歌を聴く時、聴き手は自分の心と向き合わざるを得ないのだ。

それだけのパワーがある。
ミヤジの歌には。

エレカシの音楽はミヤジのボーカルが無ければ曲として成り立たない。
上手い下手でない。 
魂の歌だ。

 

ココロに花を

ココロに花を

  • アーティスト: エレファントカシマシ,宮本浩次,ガンダーラコンビネーション,佐久間正英,土方隆行
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